歯周病について知ってほしい! 第22号 歯周病は痛くないって本当?  - 武蔵小山 よしだ歯科クリニック|痛みの少ない丁寧な治療

「痛くないから大丈夫」は危険?歯周病の症状と早期発見について歯科医師が解説

— 武蔵小山のよしだ歯科クリニック

「歯周病って痛い病気じゃないの?」

「歯ぐきから血が出るけど、痛くないから大丈夫だろう」

「歯医者に行くほどではないかな……」

このように考えていませんか?

実は、歯周病は進行しても痛みがほとんどないことがあります。

歯ぐきに炎症があると歯ブラシ程度の刺激でも出血しやすくなる一方、出血がないからといって炎症がないとは限らないのです。

また、歯周炎では、急性の感染などが起こらない限り、通常は痛みが現れにくいのです。

つまり、

「痛くない=歯周病ではない」

とは言えません。

むしろ歯周病では、痛みがないまま歯を支える組織の破壊が進んでしまうことがあるため、痛み以外のサインに気づくことが重要です。


歯周病はなぜ痛くないことが多いの?

歯周病は、歯と歯ぐきの境目にプラーク(歯垢)が蓄積し、細菌による炎症が起こることで始まります。

初期には、歯ぐきに炎症が起こる歯肉炎がみられます。

この段階では、

  • 歯ぐきが赤い
  • 歯ぐきが腫れる
  • 歯みがきで血が出る

といった変化が起こりますが、強い痛みはないことが多いです。

さらに炎症が進み、歯を支える組織にまで影響すると歯周炎になります。

それでも、急性の感染などがなければ、痛みが目立たないことがあります。


「痛みがないまま」何が起こるの?

ここが歯周病の怖いところです。

歯周病が進行すると、

プラークの蓄積

↓

歯ぐきに炎症が起こる

↓

歯周ポケットが形成・深くなる

↓

歯を支える組織に炎症が及ぶ

↓

歯槽骨が失われる

↓

歯が動きやすくなる(グラグラする)

という変化が起こることがあります。

この間、患者さん自身は「痛み」をほとんど感じないことがあります。

そのため、

「気づいたときには歯がグラグラしていた」

ということも起こり得ます。


歯周病は「痛み」よりも別のサインに注意

歯周病を早期に発見するためには、痛みだけを目安にしないことが大切です。

🩸 歯みがきで血が出る

次のような変化がないか確認してみましょう。

歯ぐきに炎症があると、歯ブラシ程度の刺激でも出血しやすくなります。

🔴 歯ぐきが赤い・腫れている

健康な歯ぐきと比べて、赤みや腫れがないか確認しましょう。

👄 口臭が気になる

歯周病では口臭が生じることがあります。

🦷 歯ぐきが下がってきた

歯周病が進行すると、歯ぐきの退縮がみられることがあります。

🦷 歯がグラグラする

歯を支える骨などが失われると、歯の動揺が大きくなることがあります。

🦷 歯と歯の間が広がってきた

歯周組織の状態が変化すると、歯の位置が変わることがあります。


「歯ぐきから血が出るけど痛くない」は要注意

これは患者さんからよく聞かれる症状です。

「歯みがきすると血が出るけれど、痛くないから放置しています」

という方は少なくありません。

しかし、歯ぐきからの出血は、歯ぐきに炎症があるサインの一つです。

歯みがき時の出血に気づいた場合は、早めの歯科受診を勧めします。

つまり、

「痛くないから放置」ではなく、「痛くない今のうちに確認する」

ことが大切です。


痛みが出てきたら歯周病が進行している?

必ずしもそうとは限りません。

歯周病そのものは痛みが出にくい一方、進行した歯周病では、歯が大きく動いて噛むと痛みが出たり、歯周ポケットに急性の感染が起こって痛みが生じたりすることがあります。

そのため、

「痛くなった=必ずこの段階」

と症状だけで判断することはできません。

歯の痛みには、むし歯や歯髄炎、根の先の炎症、外傷など、さまざまな原因があります。

痛みがある場合も、歯科医院で原因を確認することが重要です。


歯周病は「痛み」ではなく検査で確認する

歯周病の進行度は、痛みの有無だけでは判断できません。

歯科医院では、次のような検査を組み合わせて診断します。

① 歯周ポケット検査

プローブという器具を使って、歯と歯ぐきの境目の深さを測定します。

② 出血の確認(BOP)

歯周ポケットを測定した際の出血の有無を確認します。

③ 歯の動揺度

歯がどの程度動くのかを確認します。

④ レントゲン検査

歯を支えている歯槽骨の状態を確認します。

歯周炎の診断では、歯周ポケットの測定やX線検査などが用いられます。


「痛くないから歯医者に行かない」はもったいない

歯科医院に行くきっかけを、

「歯が痛くなったら」

だけにしてしまうと、歯周病の発見が遅れる可能性があります。

歯周病は、痛みがない段階でも検査によって異常を確認できる場合があります。

例えば、

「最近、歯みがきで血が出る」

「歯ぐきが少し下がってきた」

「口臭が気になる」

「歯が少し動く気がする」

こうした小さな変化をきっかけに検査を受けることが、歯を守ることにつながります。


こんな方は一度、歯周病検査を

次の項目に当てはまるものはありませんか?

□ 歯みがきで血が出る
□ 歯ぐきが赤い・腫れている
□ 朝、口の中がネバネバする
□ 口臭が気になる
□ 歯ぐきが下がってきた
□ 歯が長くなったように見える
□ 歯と歯の間が広がってきた
□ 歯がグラグラする
□ 以前より歯並びが変わった気がする
□ しばらく歯科医院で歯周病検査を受けていない

一つでも気になる項目があれば、痛みがなくても一度お口の状態を確認してみましょう。


武蔵小山で歯周病検査をお考えの方へ

「痛くないから、まだ歯医者に行かなくても大丈夫」

そう思っている方こそ、一度お口の状態を確認してみてください。

武蔵小山のよしだ歯科クリニックでは、痛みだけを見るのではなく、

歯周ポケット・出血・歯の動揺・プラークの付着状態・歯槽骨など

を確認し、現在の歯周組織の状態をできるだけわかりやすくご説明します。

歯周病は、早い段階で状態を把握し、適切に管理することが大切です。

「歯ぐきから血が出るけれど痛くない」

「歯ぐきが下がってきた」

「歯が少し動く気がする」

といった変化があれば、痛みが出るまで待つのではなく、一度検査を受けてみましょう。


まとめ|歯周病は「痛くないから大丈夫」ではありません

歯周病は、痛みがほとんどないまま進行することがあります。

だからこそ、

「痛いかどうか」ではなく、「歯ぐきや歯に変化がないか」

を見ることが重要です。

特に、

  • 歯ぐきから血が出る
  • 歯ぐきが腫れる
  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきが下がる
  • 歯がグラグラする

といった症状は、歯周病を確認するきっかけになります。

痛みがない今こそ、お口の状態を確認するチャンスです。

歯周病が心配な方は、一度歯周病検査を受けて、現在の状態を知ることから始めてみましょう。

この記事の監修者
よしだ歯科クリニック 院長 吉田浩一
東北大学歯学部卒

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